12月20日(金)、中経連は外務省、(独)日本貿易振興機構（ジェトロ）、(独)中小企業基盤整備機構（中小機構）と共催で、「海外進出企業向け 安全対策セミナー」を名古屋市内にて開催し、海外進出企業の危機管理担当者を中心に約60名が参加した。

セミナーの前半は、外務省とＳＯＭＰＯリスクマネジメント(株)より講師を迎え、世界の治安情報や事前の安全対策、テロや誘拐事件発生時の企業対応、駐在員・出張者の安全確保について講演いただいた。

外務省からは「海外での安全確保」をテーマに、相次ぐテロ事件や犯罪情報、テロ組織の動向や事例、被害に遭わないための予防措置、外務省発信の海外安全ホームページとマニュアルの活用、事件発生時の外務省の対応や関係者との連携などが紹介された。

ＳＯＭＰＯリスクマネジメント(株)からはワークショップ形式で、企業の危機管理対策の必要性と平時の情報収集やマニュアル見直しの重要性、緊急時の家族・マスコミ対応が説明された。

後半は、中小機構より講師を迎え、海外展開支援や商談会開催など、中小機構の活動紹介の後、「これだけは抑えておきたい！ 海外子会社の経営リスクとの向き合い方」をテーマに講演いただいた。海外進出時のマネジメントの基本や経営上のリスク管理、上手な撤退の仕方について、日本からの進出率が高いベトナムと事業撤退が難しい中国の事例などが紹介された。