2019.12.20
プレスリリース / 会長コメント
2020年度予算案は2年連続で100兆円を超えた。内容的には2019年度の補正予算と平仄を合わせ、経済対策や防災・減災対策に重点を置いたものとなっており、歓迎したい。
一方で、予算規模の膨張に歯止めが掛からず、歳入不足を国債の発行に頼らざるを得ない構造は変わっていない。財政状況が厳しさを増すなかで、経済再生と財政健全化の両立が強く求められる。
現状の国内経済や財政状況に鑑みると、基礎的財政収支の2025年度の黒字化への道のりは非常に険しい。本会が従来から主張している税、財政及び社会保障の三位一体の抜本的改革を早期に断行し、わが国の財政健全化に向けた動きが進展することを望む。