2019.1.9
プレスリリース / 会長コメント
1月9日(水)、中経連は中部経済同友会、中部経営者協会、名古屋商工会議所とともに、新年恒例の「経済4団体新春賀詞交歓会」を名古屋市内にて開催し、約800名が出席した。主催4団体を代表し、須藤中部経済同友会代表幹事が新年の挨拶を述べ、大村愛知県知事の祝辞、河村名古屋市長による乾杯の後、出席者一同で新年を祝った。これに先立ち、4団体代表者の記者会見を行った。
記者会見での豊田会長の挨拶は以下の通り。
【経済4団体代表記者会見(豊田会長挨拶)】
・米・中・露の覇権争いは激化しており、政治・経済のあらゆる面で、何が起こるかわからない時代に入っている。世界の先行きが見通せない中で、常識にとらわれず、全く頭の中を切り替えて新しい年に臨みたい。昨年、中経連は「将来ビジョン」「イノベーション」「人材育成」を重点テーマに掲げて、具体策の実行と改善を重ねてきた。今年はこれらのテーマに継続して取り組み、実現への道筋を確かなものにする一年にしたい。
・「将来ビジョン」の策定について、これから中部圏が目指す将来像とは、「新しい価値を生み出し、圧倒的なスピードと生産性を達成する『新世代の成長産業』を創出する地域」である。今年3月に公表予定の新ビジョンにおいては、将来像の実現に向けて、必要な機能や環境とは何か、それらを当地域が備えるためには何をすべきかをマイルストーンとともに示す考え。また、広域で連携し、強力なリーダーシップをもってビジョンの具現化を推進する「仕組み」についても、さらに踏み込んでご提案し、関係者に働きかけていく。
・「イノベーション」「人材育成」については、年内に、イノベーションの支援拠点を名古屋市内に開設し、産学官連携のもとで、様々な支援プログラムや人材育成プログラムを提供していく。イノベーションは多様なものの交流から生まれる。そういう視点で見ると「ものづくり」が非常に強い中部圏は、自然に任せていると、異業種・異分野の人間が混ざることが難しい。そこで新設する拠点では、ものづくりやソフトウェア、デザイン、アートなど様々な分野から人が集まり、混ざり合い、新しい価値が産まれる「場」としての機能を備える考え。それとともに、小中高生、大学生、社会人向けに様々なプログラムを検討していく。
・今年は元号が改まり、新たな時代が始まる。「新たな成長の時代」となるように、「自ら声をあげ動く」との強い意志をもって、この一年の活動に取り組んでいく。