2015.12.16
活動報告
11月26日(木)~12月8日(火)の13日間、昇龍道(中部・北陸)物産観光展実行委員会〔事務局:中経連、中部(東海・北陸・信州)広域観光推進協議会、北陸経済連合会〕は、タイのバンコク伊勢丹にて「2015 昇龍道(中部・北陸)物産観光展」<SHORYUDO(Chubu & Hokuriku)Food and Tourism Fair>を開催した。
本物産観光展は、昇龍道(中部・北陸)の9県と観光団体、経済団体等が一体となり、海外で農林水産物・食品をPRし、輸出促進・販路拡大につなげるとともに、「昇龍道」の優れた観光資源をあわせてPRすることでさらなるインバウンド効果を高めていくことを目的としたイベントである。
伊勢丹5階催事場には、和菓子、乾燥珍味、調味料、つけもの、手羽先、次郎柿やりんご等の果物の販売、飛騨牛のイートインコーナーを設け、昨年を上回る23社が出展した。また6階には、観光PRコーナーを設置し、DVD映像やタイ語版のパンフレット等で昇龍道の観光地を紹介し、今回の物産観光展にあわせて商品化した昇龍道ツアーの予約を受け付ける等、多くの来場者が関心を寄せていた。
さらに会期中、現地のプレス関係者を招いて試食会を行い、飛騨牛、次郎柿、鬼まんじゅう等、昇龍道の名産品や魅力的な観光地を紹介し、知名度向上を図った。
本物産観光展の売上高は、約230万バーツ(約780万円)、来場者数は約1万人、うち9割以上がタイ人客だった。今回は、500バーツ以上購入したタイ人客を対象に、抽選で昇龍道ツアーをプレゼントする企画を打ち出したこともあり、多くの買い物客が応募に参加した。
商品については、次郎柿等の果物が完売した他、飛騨牛、和菓子、乾燥珍味等が好評だった。来場者からは「和牛は柔らかくてとても美味しい」「日本の果物が好きなのでもっと商品の種類を増やしてほしい」等の意見が上がった。
観光では、白川郷、飛騨高山、立山黒部アルペンルート、地獄谷温泉、東尋坊、金沢(兼六園等)の他、桜の名所や果物狩りに関する問い合わせが多く、タイ人の日本への関心の高さと、日本ブームがここ数年で定着していることを実感した。
また、11月30日(月)にジェトロ名古屋主催で開催された「中部農林水産物・食品輸出商談会inバンコク」には、出展事業者のうち11社が参加し、多くのバイヤー、レストラン等と商談を行った。
なお、本物産観光展は伊勢丹5階食品フロアの全面リニューアルにあわせて開催したが、昨年の物産観光展に出展した本目浅吉商店(静岡県・お茶)が常設店をオープンする等、本事業の取り組みは着実に成果を上げている。
来年度以降も関係自治体や観光団体等と連携し、昇龍道の「食」と「観光」の魅力発信に努めていく。