2013.11.7
活動報告
中経連は、10月24日(木)、第12回中部産業振興協議会を名古屋市内にて開催した。
本協議会は、平成14(2002)年6月、本会の呼びかけで、先端産業分野の研究機関や企業の誘致、産学官連携による新技術・新産業の創出を、行政・学界・経済界が一体となって積極的に推進することを目的に設立された。中部5県1市の自治体の長、国の出先機関の長、大学の長、中経連の正・副会長で構成されている。
今回は「イノベーション促進に向けた産学官の取り組み・広域連携のあり方」を議題に活発な意見交換を行った。
はじめに、山本中部経済産業局長、大村愛知県知事、高橋名古屋工業大学学長、本会の豊田副会長から、産学官におけるこれまでの取り組みが紹介された。豊田副会長は「日本のものづくりの競争力再生」(本年2月に提言)の中から、イノベーションに対する産業界の期待と要望として、「人づくり」「仕組みづくり」「規制緩和」について発言された。続いて、広域連携を含めた今後の課題や取り組みの方向について、広く意見交換が行われた。
最後に、座長である三田会長が、以下の3点について中経連が責任をもって実施していくことを総括として述べ、産学官の連携強化を確認し、有意義に終了した。
(1) 中部圏の経済力強化のために必要な人材育成について、大学や企業、また連携してやるべきこと等、様々な切り口から、しっかり検討・推進していくこと
(2) 産学官連携は、産学官それぞれの立場や考え方を相互に理解して進めることが成功の鍵であり、コーディネート力を高めるなど、より成果のあがる連携のあり方について、今まで以上に深く掘り下げて検討・推進していくこと、
(3) 新産業の創出、ビジネスモデルの変革等に向けて、国の動きが我々の要望と一致しているかどうか、常にチェックしつつ、引き続き規制緩和等を国へ働き掛けていくこと
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