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「第29回Next30産学フォーラム」(1/24)報告

1月24()、第29Next30産学フォーラムを開催、31名が参加した。

今回は、南山大学総合政策学部准教授の三輪まどか氏と中部大学工学部電子情報工学科准教授の保黒政大(ほぐろ・まさひろ)氏による講演、愛知淑徳大学創造表現学部准教授の宮田雅子氏による講演&ワークショップという構成でフォーラムを開催した。

三輪氏は、「高齢者の契約をめぐる現状と課題 ~企業・家族が押さえておきたいポイント~」をテーマに、近年、企業と高齢者との間で契約トラブルが増えており、どのような点に注意を払うべきか、裁判例をもとに最近の傾向を説明。企業にとって契約が有効な場合であっても対応によっては社会的信用を落とすことや、家族においても本人の意思確認なく代理で契約を結ぶと無効になってしまうことがある等、事例を踏まえて注意を促された。

保黒氏は、「生体認証技術 ~誰でも簡単・安全に使える鍵~」をテーマに、近年、ATMや携帯電話、入国審査等で生体認証技術が利用されており、今後、様々な分野で普及していく技術であると説明。その一方、子供やお年寄りの指に関しては誤認されることが多い等、依然として課題も残されており、今後も生体情報を正確に読み取る研究・開発に力を入れていきたいと述べられた。

宮田氏は、「伝えるデザイン ~コミュニケーションの理論と実践~」をテーマに、20世紀以降、非言語によるコミュニケーション手段として「伝えるデザイン」の重要性が高まっていることを強調。この分野の研究理論を紹介しつつ、簡単な例として「レゴブロック」によるワークショップを行い、参加者は頭の中に描くデザインを送り手と受け手の双方が正確に共有することの難しさを体験した。

その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、より一層の親睦を図った。

 

 

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