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第21回Next30産学フォーラム(9/25)開催報告

925()、第21Next30産学フォーラムを開催、51名が参加した。

はじめに、名古屋工業大学工学研究科おもひ領域准教授の佐藤尚氏が「植物や昆虫の手足などの生物と同じ構造を持った先端材料~”強さとしなやかさ”を持つ『傾斜機能材料』~」をテーマに講演を行った。近年、衝撃特性に優れた「傾斜機能材料」の開発が進んでおり、中でも、オイルレス軸受部材は、自動車用エンジンの摩擦低減に効果があり、将来的には風力発電機にも活用していきたいと述べた。

次に、愛知工業大学工学部電気学科准教授の道木加絵氏が「ロボット技術の歴史と最前線~産業から社会に広がる応用~」をテーマに講演を行った。最近の日本では、実用性をより重視したロボットの開発・研究が盛んになっており、その事例として、公道での自律走行実験やインフラ点検用ロボットなどを紹介した。

続いて、愛知工業大学情報科学部情報科学科教授の伊藤暢浩氏、トヨタ自動車㈱パートナーロボット部製品設計室長の菅敬介氏が中部におけるロボット開発の取り組み紹介を行った。伊藤氏は「RoboCupの面白さと難しさ」をテーマに、RoboCup世界大会の歴史や、ロボットサッカーを中心とする競技内容の進化を紹介した。菅氏は「ロボット分野におけるトヨタの取り組みについて」をテーマに、人の移動支援や医療・介護分野おけるリハビリ・生活支援のロボット開発について紹介し、いち早く一般の方にも利用できるよう、実用化に向けた研究を進めていきたいと述べた。

 

*傾斜機能材料とは、材料内部の組成を連続的に傾斜させることにより、組織や特性を連続的に変化させた材料概念

 

 

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