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第2回社会基盤委員会(3/5)

柘植委員長

・開催日:3月5日(水)
・参加者:委員長の柘植副会長をはじめ53名

柘植委員長の挨拶に続き、事務局が、「2024年度活動実績および2025年度活動計画案」ならびに緊急提言「『強靱かつ持続可能』な上下水道事業に向けて~能登半島地震と八潮市道路陥没事故を受けて~」について説明した後、意見交換を行った。本提言は、3月度の正・副会長会および総合政策会議へ付議した後に公表することとした。

委員会では、2024年度の活動実績として、
報告書「『日本中央回廊』の効果最大化に資する道路ネットワーク整備」の実現に向けた関係機関への説明。
インフラの整備に対する国土交通省などへの要望活動。
本提言に関して、前回の委員会で委員から出た意見や関係機関からのコメントへの対応。
次年度の関係省庁や関係国会議員などへの本提言の説明・要請活動の実施。
などについて説明した。
委員から出た主な意見は、以下のとおり。
・緊急提言という形となった本提言は、図らずも八潮市で発生した道路陥没事故もあり、時宜を得た公表になった。
・上下水道事業は「老朽化の進行」や「耐震化の遅れ」が課題となっている。工事事業者やメーカーは、施工スピードや性能の向上に向けた技術開発をはじめ、耐用年数が長い新しい耐震管の製作や、AIを駆使した更新検討などを行っている。一方で、上下水道事業は、国の財政支援なくしては成り立たない。ぜひ本提言を活用し、国の方に陳情をしていただきたい。
・名古屋市の下水道管路は約7,900kmあるが、その内、毎年約45kmしか更新されていない。
・万が一、八潮市のような事故が起きた場合、緊急で機械や労務者を投入することになる中、
週休二日や残業規制などにより、現場の作業に制限がかかってしまう。働き方改革は必要なことではあるが、緊急時はもう少し柔軟な対応がされても良いのではないか。
・人口減少が急激に加速する中で、従来どおりの設備を維持・更新することは、非合理な話である。選択と集中で資源を投資し、都市機能を絞り込む「スマートシュリンク(賢い縮退)」という考え方もある。
・足元では、名豊道路、東海環状自動車道、北勢バイパスなどの道路開通が多い時期となっている。2024度以降は、次の事業に向けた種まきをしっかりと行い、果実に結び付けることが大事であるため、社会基盤委員会で行っている国への陳情活動は非常に意義がある。

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