2025.1.29
活動報告
中経連は毎年度、中部5県および名古屋市との間で、各県・市が向き合う諸課題や施策の方針を共有し、連携を深めるための懇談会を開催している。12月25日(水)に三重県との懇談会を開催し、三重県からは一見(いちみ)知事、服部・野呂副知事をはじめ12名、中経連からは水野会長、伊藤・安藤(仁)副会長長、伊藤三重大学学長、西岡(株)光機械製作所社長をはじめ10名が参加した。
水野会長は挨拶の中で、中部圏は他地域に比べて、コロナ禍後のインバウンド回復が遅れていることに触れ、「県境を越えた広域観光の重要性」を訴えた。また、カーボンニュートラルの実現やスタートアップ支援など中経連の取り組みを紹介し、三重県に一層の連携を呼びかけた。
一見知事は、「観光は一つの県だけで頑張るのではなく連携が重要」と水野会長の発言に応じた。また、半導体産業のほか、ペロブスカイト太陽電池※や洋上風力発電などの再生可能エネルギー事業、防災・減災対策事業など、県の取り組みを紹介するとともに、中経連への協力を求めた。
自由懇談では、半導体の生産に携わる人材の育成や地域定着、中小企業における防災・減災対策に向けた意識の向上、「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」を契機とした広域観光の強化などについて、意見を交わした。
※従来型のシリコン系太陽電池や化合物系太陽電池に迫る変換効率を持つ太陽電池。軽量で柔軟性があり、比較的容易に製造できる特徴を持つ。