2024.12.9
活動報告
中経連は、第8回「中部の魅力を語る なでしこの会」を名古屋市内にて開催し、なでしこの会メンバーおよび水野会長、事務局役員など22名が参加した。今回は、社会課題解決に向けた「新しい中部の魅力づくり」という視点から、「若い世代の地方定着・回帰に向けた新しい魅力の発見」をテーマに、東京圏へ流出する要因や回帰に向けて促進すべきことについて議論を行った。参加者からは、大学進学時や就職時の流出を防ぐことは容易ではない中、若い世代を地方に定着させる
ための取り組みや、Uターン・Iターン就職を検討する人たちに向けた対策、情報発信強化の必要性などについて、多くの意見が出された。
参加者からの主な発言は以下のとおり。
<企業が促進すべきこと>
・子育てや介護に直面した時に柔軟な働き方が可能であれば、働き先を選択する上で重要なポイントとなる。中部圏に東京圏より柔軟に働ける制度が整い、きちんと使える土壌が醸成されると良い。
・製造業の集積地は女性の働く場所が少ないイメージが先行しがちだが、女性が活躍している製造業の企業は沢山ある。そういう面をもっと発信していくべき。
・東京圏と比べて社会人の学びの機会が少ない。会社がキャリアセミナーやAIの勉強会を開催するなど、社会人が学べる環境を増やしていくと良い。
・東京圏の企業のようにWEB面接を定着させることで採用の選択肢の幅が広がる。
・「共育て」の時代において、男女が共に働き続けられる環境を準備できれば、人の流動性が進んでいる時代において、中部圏に人材を呼び込めるチャンスとなる。
<教育機関が促進すべきこと>
・愛知県内の大学のブランド力が落ちている。他地域と差別化できる改革などをしない限り、有名大学や他地域の就職に強い大学などに負けるという状況から抜け出せない。
<自治体が促進すべきこと>
・子育て支援の充実はもちろんのこと、未婚や離婚した人たちへの支援の充実や周知に力を入れる。