2024.11.13
活動報告
在大阪フィリピン共和国総領事館のマイケル・アルフレッド・V・イグナシオ商務参事官ならびにフィリピン大統領直轄で、旧米軍基地跡地の再開発と投資誘致を担う機関の関係者5名が中経連を訪れ、水野会長以下幹部と懇談した。
主な発言は以下のとおり。
◆イグナシオ商務参事官
フィリピンのルソン島では、旧米軍基地跡地であるスービック地区とクラーク地区ならびに両地区を結ぶインフラの整備を進めている。2024年4月の日米比の首脳会談においてフィリピンの鉄道や港湾の重要インフラへの投資加速が合意されるなど、3か国間の経済協力が進んでいることもあり、今回、中部圏の企業へのPRを目的に来日した。
フィリピンにはすでに日本の大企業が進出しているが、製造業のサプライチェーンは構築途上であるため、日本のティア2~3クラスの中堅・中小企業にフィリピンへ進出していただくことでサプライチェーンの強化・拡大を図りたいと考えている。中部圏は日本の製造業の中心地と伺っており、この地域の企業とフィリピンとの関係構築に向けてご協力をお願いしたい。
◆水野会長
ご認識の通り、中部圏には自動車産業をはじめ航空機や工作機械など、“ものづくり”に関する厚い産業集積がある。商務参事官をはじめ関係者の皆様からルソン島における空港・港湾などのインフラや旧米軍基地跡地の開発状況を説明していただき、フィリピンのポテンシャルの高さを把握することができた。当地には「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)」という組織があり、中経連とも連携して海外からの投資誘致や国内企業の海外進出を支援している。フィリピンの皆様が中部圏との関係強化を検討する際には、遠慮なく活用していただきたい。