中経連は毎年度、中部５県および名古屋市との間で、各県・市が向き合う諸課題や施策の方針を共有し、連携を深めるための懇談会を開催している。長野県との懇談概要は以下のとおり。

＜参加者＞
・長野県：阿部知事、関副知事をはじめ10名
・中経連：水野会長、碓井・松下副会長、中村理事、小島常任政策議員をはじめ10名

冒頭挨拶で水野会長は、次世代モビリティやカーボンニュートラル、広域観光に関する中経連の取り組みを紹介した上で、より一層の連携を求めた。また、リニア中央新幹線の開業に向け、「県の施策と呼応しながら長野県駅周辺地域のまちづくりや産業の活性化に寄与していきたい」と強調した。
阿部知事は、県の重要な課題として、人口減少、カーボンニュートラル、教育の３つをあげ、「これらの変革に向け、経済界と協力して新しい動きを生み出していきたい」と意気込みを語った。
自由懇談では、人口問題対策が避けられない状況下において、東京一極集中の是正や人口減少を前提としたまちづくり、増加する外国にルーツを持った方との共生社会の構築、若者や女性が住み続けたくなる地域の魅力づくりなどについて議論を深めた。