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中部の魅力を語る なでしこの会 イベント(5/15)

中経連が設置する「中部の魅力を語る なでしこの会」(以下、なでしこの会)は、「“自分らしく働く”環境づくりを目指して ~女性リーダーの視点から~」と題するイベントを開催し、約150名[会場(ナゴヤ イノベーターズ ガレージ):約60名、オンライン:約90名]が参加した。概要は以下のとおり。

開催目的
なでしこの会は、2021年7月の活動開始以降、会合にて、中部の魅力について自由闊達な議論を重ね、2023年3月に「住みやすさの『魅力』」「観光の『魅力』」に焦点を当てた初のイベントを行った。その後も会合で議論を重ねる中、自分らしく働くことができる環境は人によって千差万別であるが、制度面やマインド面での共通課題が意外と多いことが見えてきた。2回目の開催となる今回は、「働く場の『魅力』」に焦点を当て、なでしこの会メンバーの知見や経験、各企業が取り組む事例の発信を通じ、課題解決に向けたヒントとなることを目指した。

イベント概要
<トークセッション>
なでしこの会メンバーの11名が登壇し、岡野中電クラビス(株)取締役による進行のもと、「自分らしく働ける環境づくり」に向けた、さまざまな観点からの意見を発信した。具体的には、「産後パパ育休」の呼び方を「育チャレ(育休チャレンジ制度の略)」に変えることで男性も育休を取得しやすくする取り組みや、性別を問わず管理職を望まない若者が増える中、「管理職になって良かったこと」などの事例を紹介した。また、「中部は働きやすいのか」という問いには、「制度や住環境が充実しており、働く土壌は整っている」「製造業が多い中部では女性従業員や女性管理職の比率が低いため、開拓の余地がある」などの意見が出た。

<Q&Aセッション>
会員企業の人事部門から、「製造現場は夜勤があることや時短勤務が困難であるため、働き方の柔軟性が低い」「育休などでキャリアを離れる期間分だけ昇格が遅れてしまう」などの懸念に対し、なでしこの会メンバーは解決に向けたアドバイスやエールを送った。

<クロージング>
なでしこの会オブザーバーの杉野名古屋市副市長と牧野愛知県副知事、水野中経連会長が登壇した。
杉野副市長は、子育て家庭を応援する名古屋市の支援策を紹介した。続いて、牧野副知事は、愛知県「休み方改革」プロジェクトの紹介とともに「行政が制度を整備しても利用されなくては意味がない。制度を利用できる雰囲気を企業で醸成することが大事」と呼びかけた。水野会長は、「働きやすい環境づくりで一番大切なことはコミュニケーション」と強調。最後に、「中経連は、引き続き本イベントのように異なる業種の人たちが多く参加する社外コミュニケーションの場づくりを進めていきたい」とし、会を締めくくった。


交流会

クロージング後は、なでしこの会メンバーを含む参加者間で活発な情報交換ならびにネットワーキングが行われた。

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