2024.3.22
提言・報告 / 活動報告
中経連は、3月22日(金)に開催した総合政策会議において、社会基盤委員会(委員長:柘植副会長)が取りまとめた報告書『「日本中央回廊」の効果最大化に資する道路ネットワーク整備』を承認し発表した。
今後、中経連会員をはじめ、国や自治体、関係団体などに幅広く配布し、認識共有化やさらなる議論に役立てるとともに、交通インフラ整備のための要望などの諸活動にも活用していく。
<要旨>
要旨/別図
<本文>
本文1(表紙~P27)/本文2(P28~P49)/本文3(P50~P72)/本文4(P73~P85)
【概要】
中部圏はものづくり産業で日本経済を牽引している。しかしながら、中部圏の道路ネットワーク整備は途上である。
このような中、2023年7月に閣議決定された新たな国土形成計画では、「三大都市圏を結ぶ『日本中央回廊』の形成を通じて地方活性化、国際競争力強化を図る」ことが示された。また、2024年度以降策定予定である新たな国土形成計画(中部圏広域地方計画)の基本的な考え方では、中部圏は「『日本中央回廊』の効果の最大化」が重要とされている。
そこで、報告書では、「『日本中央回廊』の効果を最大限発揮するための道路ネットワーク整備」および「『日本中央回廊』における波及効果」について取りまとめた。その内容は以下のとおりである。
1.「日本中央回廊」の効果を最大限発揮するための道路ネットワーク整備
(1)リニア中間駅に直結する道路の整備
①リニア中間駅からの南北軸となる高規格道路の整備
②リニア中間駅から高規格道路までのアクセス道路の整備
(2)リニア中間駅に直結しないが、「日本中央回廊」として重要な道路の整備
2.「日本中央回廊」における波及効果
(1)直接的効果(移動時間の変化)
(2)広域的な波及効果
①新たなイノベーションの創出
②新たなビジネススタイルやライフスタイルが可能に
③巨大災害に対するリダンダンシーの確保
④新たな広域観光交流の促進
⑤リニア中央新幹線効果は「日本中央回廊」周辺地域にも波及
など