12月７日(木)、中経連は、公正取引委員会より経済取引局調整課課長補佐の堀松知剛(ともたけ)氏を講師に迎え、「高速道路における電気自動車（ＥＶ）充電サービスに関する実態調査について」をテーマにＷＥＢ講演会を行った。
公正取引委員会では、今後成長が期待される分野におけるアドボカシー活動として、取引慣行・規制制度についての実態調査などを行い、明らかになった問題点を整理した上で、ガイドラインの作成や提言を行うことにより独占禁止法違反行為の未然防止に努めている。
今回の講演では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、急速に普及が見込まれるＥＶ充電サービス市場の取引実態に関する調査結果について、堀松氏に紹介いただいた。
堀松氏は「高速道路で充電設備を設置する事業者は、10年前の公募により選定された一社のみに集中している。今後、ＥＶ充電器のイノベーションを活発化させるためには、競争を確保する観点からも新規事業者が参入しやすい市場を整備していく必要がある」と説明。最後に「『高速道路における電気自動車（ＥＶ）充電サービスに関する実態調査報告書』で示した考え方を関係省庁や高速道路会社、充電器設置者およびサービス事業者などに申し入れることにより、本市場の公正かつ自由な競争が促進されることを期待する」と述べた。