10月３日(火)、中経連は、第１回中経連デジタル技術講演会「産業サイバーセキュリティ2023」をナゴヤ イノベーターズ ガレージにて開催した。企業の経営者やセキュリティ担当者を中心に、約100名が参加した。
第１部では、(独)情報処理推進機構産業サイバーセキュリティセンターの事業推進部エキスパート 中山顕氏を迎え、中部圏の企業や重要インフラが実際に受けたサイバー攻撃の事例を交えながら情報セキュリティを巡る最近の動向について、講演を行った。講演の中で中山氏は「セキュリティ対策は従業員の意識向上に向けて、働きかけ続けることが重要である」と呼びかけた。
第２部では、中山氏をモデレーターに、企業のセキュリティ担当者として活躍する(株)アイシンＤＸ戦略センター情報セキュリティ推進室グローバルＣＳＩＲＴグループ長の大西裕之氏、中部電力パワーグリッド(株)システム部総括グループ副長の長谷川弘幸氏を迎え、トークセッションを開催。それぞれの企業が実際に行っているセキュリティ対策の説明に加え、ランサムウェアに対する業界別の考え方や、ＩＴ端末やサーバーなどの資産管理の徹底について話し合われた。
中経連は引き続き、サイバーセキュリティ分野や先端技術などをテーマにデジタル技術講演会と題したシリーズ講演会を開催していく。