2023.9.12
提言・報告
2023年9月11日、中部経済連合会は、関西経済連合会が取りまとめた提言書「コーポレートガバナンスに関する提言 ~マルチステークホルダー経営に支えられた新しい資本主義の実現に向けて~」および「マルチステークホルダー資本主義に基づくコーポレートガバナンス・コードの提案」に、北海道経済連合会、北陸経済連合会、中国経済連合会、四国経済連合会、九州経済連合会と共同で署名を行いました。
関西経済連合会は、従来より中長期的な企業価値を高めるには、コーポレートガバナンス体制の構築について改善を促す必要性があるとの主張を行ってきており、2019年9月26日付けで取りまとめた提言書「中長期的な企業価値向上に向けたコーポレートガバナンス体制の構築に関する意見」に、本会は九州経済連合会および北陸経済連合会と共同署名を行っておりますが、今回は同提言書の考え方も踏まえ、マルチステークホルダー経営に支えられた新しい資本主義の実現に向けた提言となっております。
今後は、政府・関係省庁に対し、コーポレートガバナンス・コードの改訂や各種法規制を検討する際には、本提言で述べた内容が反映されることを求めていきます。
<本提言の主なポイント>
【コーポレートガバナンス・コードに対する見直しの提言】
〇マルチステークホルダー資本主義の理念を基本原則等に反映すべき
〇「コンプライ・オア・エクスプレイン」(原則を実施するか、実施しない場合には、その理由を説明する)の趣旨を説いた序文を追記すべき
〇政策保有株式について「縮減ありき」と解釈されるような表現を修正すべき
【法・会計・規制等に対する見直しの提言】
〇四半期開示の義務付けを廃止すべき
〇長期保有株主を優遇する仕組みを導入すべき
〇議決権行使助言会社の規制について本格的な議論を開始すべき
〇自社株買いへの一定の規律を導入すべき
「コーポレートガバナンスに関する提言 ~マルチステークホルダー経営に支えられた新しい資本主義の実現に向けて~」【PDF】
「マルチステークホルダー資本主義に基づくコーポレートガバナンス・コードの提案」(PDF)