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水野会長「7月度定例記者会見」あいさつ要旨(7/21)

水野明久 中部経済連合会会長の定例記者会見を開催し、 至近の中経連の活動などについて説明しました。

◇「第1回カーボンニュートラル共創シンポジウム」の開催
中経連は、2021年6月に策定した、2025年までの「中期活動指針『ACTION2025』」に基づき、「付加価値の創造」、「人財の創造」、「魅力あふれる圏域の創造」の3つを柱に活動を展開することで、中部圏の地域力向上に取り組んでまいりました。
ACTION2025の中間点にあたる今年度は、これまで進めてきた活動を土台に、目標達成に向けた取り組みをさらに具体化していきます。
とりわけ、2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、従来の延長線上ではない、革新的技術の活用が必要不可欠であり、大学が持つノウハウと社会や企業のニーズを融合し、生み出した技術やサービスを社会実装につなげる、実効性のある仕組みづくりが重要と考えております。
この第一歩として、今月7日、東海国立大学機構と連携した「カーボンニュートラル共創シンポジウム」を初めて開催し、産学官が一体となり、革新的技術の社会実装に向けた好循環を回していく取り組みをスタートいたしました。
シンポジウムには、企業や自治体、大学などから約240名の方にご参加いただき、大学の先生方による研究や、企業の社会実装に向けた取り組み、産学官連携の好事例を紹介するとともに、カーボンニュートラルと分散・循環型社会を実現する上での課題や目指す方向性などについて議論いたしました。
今後は、今回のシンポジウムを足掛かりに、共有した課題を解決するための継続的な議論や、具体的な共同研究などを着実に進める、いわゆる共創の場を構築し、産学官における交流や接点のさらなる拡大を目指していきます。
また、中長期的には、競合企業や中部圏外の大学、国とも連携したオープンイノベーションを推進するとともに、企業や大学による研究開発への投資を国へ働きかけるなど、産学官の総力を結集することで、本シンポジウムをはじめとする共創の場が、カーボンニュートラル実現に向けた中部圏における社会実装の拠点となるよう、全力で挑戦してまいります。

◇ナゴヤイノベーターズガレージ累計来場者数10万人突破
中経連は、わが国の成長戦略の柱の一つであり、成長の原動力となる「イノベーションの活発化」を活動の重点項目に掲げ、産学官連携の取り組みを展開しております。2019年7月には、名古屋市と連携し、スタートアップの支援やイノベーションの創出に向けた対流・交流・共創の拠点として、ナゴヤ イノベーターズ ガレージを開設いたしました。
ナゴヤ イノベーターズ ガレージでは、同じ志を持った人々が集い、世界を変える発想や新たなビジネスの創造に導くことを目的として、企業や大学が連携し、年間300件以上の交流イベントや各種プログラムなどを開催しております。
具体的には、事業会社の新規事業創出と人材育成を支える「ビヨンド・ザ・ボーダー2.0」や、名古屋市によるスタートアップの成長支援を目的とした「グローテック ナゴヤ」に加え、10年先、20年先の世界を創るZ世代に焦点をあてたプログラムを展開するなど、中部圏の将来を見据えた実践的な取り組みを推進しております。
また、2022年7月には、「ナゴヤ イノベーターズガレージ アネックス」を新設し、起業家向けのコミュニティ形成や利用者の交流を促進するなど、イノベーションの活発化に向けた仕掛けづくりを加速しているところです。
このような中、ナゴヤ イノベーターズ ガレージは、今月8日に開設から5年目を迎え、その目前となる先月29日には、オンラインを含む累計の来場者数が10万人の大台を突破いたしました。
これまで、新型コロナウイルス感染症の影響も受けながらも、総来場者数が4年間で10万人に達したことは、ガレージに対する皆さまの評価や期待が高まっている表れであり、開設当初と比べ、中部圏におけるイノベーション創出に向けた取り組みが着実に盛り上がってきていると、手応えを感じております。
今後も、この流れを一過性のものとすることなく、ガレージを起点に、中部圏の人や技術、情報がつながり、イノベーションの連鎖を生み出す取り組みを強化することで、世界をリードする新たな産業や、想像を超える付加価値の創出を目指していきます。
中経連は、引き続き、産学官や地域間の連携などにより、地域のステークホルダーや地域資源をつなぎ、そのポテンシャルを引き出し、伸ばすことで、中部圏の地域力向上や持続的な発展に貢献してまいります。

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