観光委員会は、地域の活力向上につながる先進的な観光の取り組みの調査ならびに会員への情報発信を目的に活動している。5月12日(金)、安藤（隆）委員長をはじめ29名が、2023年ＮＨＫ大河ドラマで脚光を浴びる「徳川家康」をキーワードにした県を跨いだ観光コースを視察した。

中部地域には、徳川家康ゆかりの寺社や城郭などの史跡が多数あるものの、個々の情報発信に留まり、地域一体でのストーリー性のあるコンテンツ造成や魅力的なＰＲができていなかった。このような中、（一社）ほの国東三河観光ビューロー（以下ビューロー）は、愛知県岡崎市・静岡県浜松市とともに「三河・遠州 家康街道プロジェクト」を立ち上げ、史跡、寺社、城郭、伝統、逸話、食文化などの魅力をまとめたガイドマップの作成やツアー商品の造成、メディアへのＰＲなどに取り組んでいる。

本視察会では、家康ゆかりの岡崎城と浜松城、長篠・設楽原の戦いの地である設楽原決戦場（新城市）を訪れ、ビューローのマーケティングディレクター田中三文氏の解説のもと、徳川家康の半生をたどる観光コースを体験した。参加者からは「ストーリーに沿って順序よく観光スポットを巡ることで、その魅力や価値への理解がより深まった」など、広域連携による効果的な魅力の発信方法を学んだ。

岡崎城での視察の様子