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第1回 中部圏広域産学官連携協議会(2/7)

2月7日(火)、中経連は「第1回 中部圏広域産学官連携協議会」を名古屋市内にて開催した。
観光、防災、デジタル化、脱炭素、次世代モビリティなどの広域課題に対する活動状況の共有に加え、中小企業向けカーボンニュートラル推進施策をはじめとした新たな広域課題への認識共有、解決に向けた議論を行った。
概要は以下のとおり。

【参加者】
<中経連>
・・水野会長、中西副会長、佐々木副会長、村瀬副会長、伊藤副会長、碓井副会長、高原副会長
<自治体>
・・関長野県副知事、大森岐阜県副知事、出野静岡県副知事、古本愛知県副知事、廣田三重県副知事、
・・中田名古屋市副市長
<国の出先機関>
・・田中経済産業省中部経済産業局長、稲田国土交通省中部地方整備局長、大石国土交通省中部運輸局長
<国立大学法人>
・・中村信州大学学長、吉田岐阜大学学長、日詰静岡大学学長、佐宗名古屋大学副総長、伊藤三重大学学長

【開催主旨】
わが国の社会課題の多くは広域で共通しており、産学官連携により大きな成果を引き出すことが期待できる。中経連では、2019年度から中央日本交流・連携サミットにて3回にわたり、連携分野や体制などを議論し、2022年2月、「広域課題に対する産学官の認識共有」と「課題解決に向けた議論、解決策の推進」を目的に、活動テーマを「広域の産学官連携」に特化した『中部圏広域産学官連携協議会』を設置した。今回、初開催となった同協議会では、次の2つの議題について議論を行った。

【議題1:各広域課題の活動状況等の共有】
2019年度の中央日本交流・連携サミット以来、継続して検討を行ってきた広域観光や広域防災、デジタルスキルの底上げの取り組みに加え、DX、脱炭素、次世代モビリティといった新たな取り組みについて、各担当機関が報告を行い、活動状況などを共有した。

【議題2:広域課題の認識共有】
新たな広域での産学官連携によって効果が生まれると考えられる以下のテーマについて、課題の共有と意見交換を行った。

<テーマ1:中小企業向けカーボンニュートラル推進施策の共有>
中経連より各機関の施策の実施状況や課題を報告した。意見交換では「カーボンニュートラルの必要性は理解しているが、リソースが足りず進めづらい中小企業も多い」などの意見が出され、今後、実務層のワーキンググループを通じて課題解決に向けた議論を行っていくこととした。

<テーマ2:地方創生に向けた産学官連携の取組事例>
各大学が進めている産学官連携の先進事例が報告され、「新分野の育成には、大学間の連携に加えて産業界のサポートも重要である。本協議会を通じて連携活動を深めていきたい」との意見が出された。

<テーマ3:サーキュラーエコノミーの推進>
中経連よりサーキュラーエコノミーの推進に関する活動状況を報告した。

<テーマ4:中部の地域づくりの方向について、テーマ5:広域観光の取り組みと今後の方向性>
中部地方整備局、中部運輸局より広域連携に関する取り組みと方向性について報告があり、認識の共有を図るとともに今後も連携していくことを確認した。

【総括:協議会における産学官の役割について】
水野会長は、協議会における産学官の役割について「『産』として、協議会で得た情報を、会員や地域の経済団体に提供するとともに地域の課題を集め、協議会で解決していきたい。『学』には、アカデミアならではの知見を提供いただき、課題解決に向けた助力をお願いしたい。『官』には、広域での議論の場を施策の効果を高める機会として有効に活用いただきたい」と発言し、協議会運営に協力を求めた。

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