２月22日(水)、中経連は外務省ならびに(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)、(独)中小企業基盤整備機構(中小機構）で、「海外進出企業向け 安全対策セミナー」を名古屋市内にて開催し、海外進出企業の危機管理担当者を中心に約20名が参加した。

はじめに、外務省領事局邦人テロ対策室から、海外で発生したテロの事例を交え、海外現地および本社における適切な対応方法を紹介するとともに、世界各地で頻発する自然災害の状況、外務省における邦人保護の取り組みが説明された。
続いて、海外における危機管理に詳しい(株)オオコシセキュリティコンサルタンツからは、「海外リスクと安全対策」をテーマに、安全に対する心構えや緊急事態に対応するための備えのあり方、犯罪被害などに遭わないようにするための具体的な対策などが解説された。
最後に、中小機構の海外展開支援アドバイザーより、異文化コミュニケーションや交渉力など、世界で活躍する人材に求められるさまざまなビジネススキルが紹介された。また、アドバイザー自身の海外勤務経験や、邦人が被害に遭った過去のテロ事例から、海外の文化や慣習、宗教的なタブーを知ることが、事件に巻き込まれるリスクの回避につながることが説明された。