経済委員会は、12月13日(火)、公正取引委員会より経済取引局総務課デジタル市場企画調査室長の稲葉僚太氏を講師に迎え、「クラウドサービス分野の取引実態に関する報告書」をテーマに、オンライン形式で講演会を行い、24名が参加した。
公正取引委員会では、近年デジタル市場において大きな存在となっているクラウドサービス分野の取引実態について調査を行ってきており、特定企業への市場シェアの集中が進んでいる点や、クラウドの提供事業者と利用者との間に情報の非対称性が生じている点を指摘した。稲葉氏は、クラウド提供事業者と利用者のそれぞれについて、競争政策上推奨される取り組みを説明した。最後に「クラウド提供事業者だけでなく利用者も適切な取り組みを進めて行けるよう、公正取引委員会としてもクラウドサービス分野の競争の状況を引き続き注視し、本報告書の内容の徹底的な周知を行っていく」と述べた。