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水野会長「経済4団体による年頭記者会見」あいさつ要旨(1/10)

1月10日(火)、中経連は、中部経済同友会、愛知県経営者協会、名古屋商工会議所とともに、新年恒例の経済4団体代表者による記者会見を行った。水野会長のあいさつ要旨は以下の通り。

【経済4団体代表記者会見 水野会長あいさつ要旨】

《2023年の経済見通し》
昨年より、ウィズコロナ社会が浸透し始める一方、ロシアによるウクライナ侵攻などの地政学リスクの台頭、世界的なインフレの進行、各国の利上げと株式・為替市場の不安定化、世界的な景気後退懸念への警戒など、不確実性は高まっています。
本年は、海外経済が減速する中で、内需中心の景気回復が続くかを見極める年になるとみており、内需の先行きを占ううえでは、特に、人手不足感の解消と価格転嫁の浸透が重要になると考えています。
また、足元の難局を乗り越えるだけでなく、サステナブルな未来を展望し、経済社会の円滑な構造転換を着実に進めることで、わが国経済を一段高い成長軌道に乗せていくことも重要だと考えています。

《2023年の抱負》
中経連では、2021年6月に、2025年までの「中期活動指針『ACTION 2025』」を策定しました。
これまで、3つの「創造」を柱として、産学官・地域間が連携した活動を展開し、地域力向上に向けた土台づくりを進めてきました。
指針3年目となる本年は、活動をさらに具体化し、中部圏の飛躍に向けて挑戦する一年としたいと考えております。

(付加価値の創造)
ナゴヤ イノベーターズ ガレージの既存プログラムや拡張エリアのアネックスを活用したスタートアップ支援を充実し、イノベーションの活発化に取り組んでいきます。
また、次世代モビリティの産業形成や、カーボンニュートラル社会の実現、大学の研究成果を社会実装につなげる取り組みなど、特にアカデミアとの連携を一段と強め、高い付加価値を生み出す産業の創出と持続的な成長、地域の課題解決を目指していきます。

(人財の創造)
産業構造の変革を踏まえた人材の移動を促すリカレント教育の推進や、外国人材の活躍促進・多文化共生に資する活動、地域のデジタル化やDXの推進など、様々な取り組みを通じて多様な能力を発揮できる人材の育成と活躍しやすい環境の整備を推進します。

(魅力溢れる圏域の創造)
来月に開催する中部圏広域産学官連携協議会の活動を活発化させ、観光や防災など、広域で課題を共有し取り組んだ方が、より効果が期待できるテーマについて、議論を深掘りし、解決策を推進していきます。
また、東京一極集中是正を目指し、引き続き、中央へ必要性を訴えていくとともに、当地では例えば、講演会の開催などにより機運醸成を図ってまいります。さらに、中部圏の実力・魅力を再確認し、伸ばす領域や取り組む方策を明確化することに加えて、女性をはじめ多様な視点による魅力の発信に取り組みます。
中部国際空港第二滑走路をはじめとする社会基盤の整備・維持、リニア中央新幹線開業効果の最大化に向けた地域活性化策の検討などにより、地域力の向上に向けた活動を推進します。

《最後に》
中経連が地域のステークホルダーや資源をつなぎ、そのポテンシャルを引き出し・伸ばし、地域の付加価値を高めていけるよう、本年も全力で取り組んでまいります。引き続き、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。


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