観光委員会は、11月11日(金)、2022年度の第２回委員会を静岡市駿河区用宗にて開催し、古民家などの地域資源を活用した静岡市の用宗地域の観光まちづくりを視察した。委員長の安藤(隆)副会長をはじめ19名が参加した。
同地域はかつてシラス漁をはじめとする漁業が盛んであったが、近年少子高齢化が進むにつれ居住者が減少し「空き家問題」が深刻化していた。この問題を解決するため、地域の不動産事業者が主体となって、空き家のリノベーションによる再活用、テナントの誘致、観光情報の発信強化により、新たな観光地として再生に取り組んでいる。

参加者は、地域に複数点在する一棟貸しの宿泊施設や複合商業施設を視察するとともに、築90年の蔵を活用したレストランでの食事、地元食材を使ったジェラート、クラフトビールの試食・試飲を体験した。あわせて、まちづくりを中心となって手掛ける(株)ＣＳＡｔｒａｖｅｌの担当者から、施設のコンセプトや開発背景について説明を受けた。
視察会を通じて、強い気持ちで先頭に立ってまちづくりを進める地元の動きが県内外から多くの事業者の進出を促したこと、地域住民の理解、協力を得るには地域のニーズや文化を尊重した取り組みが重要であることなどを知っていただく機会となった。