中部国際空港(セントレア)は、愛知万博開幕直前の2005年2月に24時間運用可能な国際拠点空港として開港しました。以来、セントレアは中部圏と世界を結ぶゲートウェイとしての役割を果たしておりますが、将来にわたり国際拠点空港として役割を果たしていくには、その機能をさらに強化することが必要です。
中部経済連合会は、将来の航空需要への対応、完全24時間運用の実現(滑走路メンテナンス時間の確保)、滑走路の大規模補修への対応、不測の事態による滑走路閉鎖リスクの回避、災害時におけるバックアップ機能の確保などの観点から、第二滑走路の早期実現を目指して活動してまいりました。
愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市、中部経済連合会、名古屋商工会議所および中部国際空港会社により組織した「中部国際空港将来構想推進会議」は、2021年12月、「中部国際空港の将来構想」をまとめました。中部国際空港の抱える様々な課題を解決し、国際拠点空港としての機能を十分に発揮するためには、2本の滑走路が不可欠とし、第二滑走路については、第1段階として現在の誘導路の転用により整備、将来的には新たに造成される埋立地に新滑走路を整備する2段階の構想としています。(2021年5月、国土交通省による「中部国際空港沖公有水面埋立事業」(名古屋港から発生する浚渫土砂を処分するため空港の隣接地に新たな埋立地を整備する事業)が愛知県知事により承認されています。)
中部経済連合会は、引き続き、セントレアの利用促進策の充実や、利便性向上のためのエアポートセールス活動などを通し、第二滑走路の早期実現に向けた支援を実施してまいります。
【詳しくは以下ご参照】
1.中部国際空港の将来構想(2021年12月)
2.中部国際空港滑走路増設プロジェクト(中部国際空港株式会社 専用ホームページ)