2022.3.15
活動報告
2月22日(火)、中経連は、愛知県、名古屋市、名古屋港管理組合、名古屋商工会議所とともに、愛知・名古屋国際ネットワークを名古屋市内にて開催。企業関係者など約100名が参加した。
本イベントは、愛知・名古屋の国際化の進展を図るため、2011年度から毎年、駐日外交官を招き、関係諸国と当地域のネットワークづくりを進めている。今回は、「カーボンニュートラル」をテーマに、この分野で先進的な取り組みを行っているオーストラリア、カナダ、ドイツの在日公館代表者を招いてフォーラムを行った。
はじめに、主催代表として大村愛知県知事、河村名古屋市長、山本名古屋商工会議所会頭、水野中経連会長が挨拶を行った。水野会長は、「カーボンニュートラルの実現には、経済社会の変革に向けた計画性・戦略性・柔軟性を持った多面的な取り組みが不可欠である。中経連が1月に公表した提言では、産学官が連携して推進すべき5つの取り組みとして、①イノベーション・産業構造の転換、②自立・分散かつ循環経済型社会の形成、③デジタル化・DXの推進、④人材投資・育成、⑤意識変革・行動変容を選定し、具体的な方向性をまとめた。これらの取り組みにおいて、今までにない革新的な発想や手法によって、イノベーションを喚起し、確実に社会実装までつなげていく必要がある」と述べ、加えて、国際的な視座に立って、活動の活発化を支援する意欲を示した。
その後、参加国・大学・企業による取り組み紹介(下表参照)に続き、名古屋大学未来社会創造機構長・副総長の佐宗章弘氏をモデレーターに、「カーボンニュートラル達成に向けての国際・産学官連携」と題したパネルディスカッションを実施した。取り組み紹介では、参加国からインフラ整備状況やエネルギーシフトなど、カーボンニュートラルに向けた政策に関する説明が行われた。参加企業からは、最新技術の開発状況や実証実験の紹介があった。パネルディスカッションでは、国内外の産学官の連携強化の重要性について認識が共有された。
参加国・大学・企業 | プレゼンテーマ |
駐大阪オーストラリア総領事 .トレバー・ホロウェイ氏 在日オーストラリア大使館参事官 .チャールズ・アダムソン氏 |
The Australian way |
駐名古屋カナダ領事 .デイヴィッド・パデュー氏 |
The Road to Net Zero Emissions |
駐大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事 .マルティン・エバーツ氏 |
ドイツとヨーロッパから見るカーボンニュートラル |
名古屋大学未来社会創造機構長・副総長 .佐宗章弘氏 |
カーボンニュートラル達成に向けての国際・産学官連携 |
中部電力(株)執行役員経営戦略本部部長 .塩沢孝則氏 |
脱炭素に向けた中部電力グループの取り組み |
東邦ガス(株)R&D・デジタル本部 イノベーション推進部部長 野村英嗣氏 |
東邦ガスにおけるカーボンニュートラルの取組み |
トヨタ自動車(株)Executive Fellow .寺師茂樹氏 |
2050年カーボンニュートラル実現に向けて |
名古屋港管理組合専任副管理者 .鎌田裕司氏 |
名古屋港におけるカーボンニュートラルポート(CNP)形成に向けた取組 |