2022.1.1
プレスリリース / 会長コメント
新型コロナウイルスの感染拡大リスクを抑制しつつ、社会経済活動を活性化していく動きが進んでいます。まずは、落ち込んだ経済を早期に回復させることが重要です。
同時に、わが国全体では、デジタル化・DXの推進、2050年カーボンニュートラルの実現、イノベーションの活発化など、ポストコロナを見据えた新たな時代の開拓に向けて取り組むことが重要です。また、各地域においても、人口減少への対応、コロナ禍が明らかにした東京一極集中の是正、岸田首相が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現など、取り組まなければならない多くの課題があります。
このような中、交通ネットワークの整備が進む中部圏各地域では、それぞれの特徴を生かした創生の動きが芽生えつつあります。
中経連では、昨年、2025年までの「中期活動指針『ACTION 2025』」を策定し、3つの「創造」を活動の柱に掲げました。経済社会の歴史的転換点を迎える中、指針2年目となる本年は、特に地域創生に重点を定め、各地域の活力を高めるため産学官・地域間の連携を推進し、“つなぎ”“引き出し”“伸ばす”ことで、相乗効果を生み出し、中部圏の地域力の向上を目指す一年としたいと考えています。
付加価値の創造
イノベーションの活発化、スタートアップの創出に向けて、ナゴヤ イノベーターズ ガレージの施設の拡張を図り、プログラムを拡充していきます。また、次世代モビリティの産業形成や、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みなど、高い付加価値を生み出す産業が成長し続ける中部圏を目指し活動を推進していきます。
人財の創造
多様な働き方や今後の雇用システムのあり方に関する調査・研究を進めるとともに、高度人材の採用や日本語教育支援など外国人材の活躍促進の支援、WEBサイト「中部圏デジタルのすすめ」の充実による幅広い人材のデジタルスキルの向上に資する活動など、多様な能力を発揮できる人材の育成と活躍しやすい環境の整備を推進していきます。
魅力溢れる圏域の創造
中部圏の実力の定量評価や、女性をはじめ多様な視点での魅力発掘などにより、伸ばす領域や取り組む方策を明確にするとともに、各地域それぞれの取り組みを支援し、地域経済の活性化に取り組んでいきます。さらに、中部国際空港第二滑走路将来構想の実現、東海環状自動車道西回り区間の全線開通を見据えた西濃・北勢の連携をはじめとする地域間連携、産学官連携の強化、東京一極集中の是正に向けた機運醸成、国土強靱化税制の拡充に資する活動など、魅力と活力のある地域づくりを推進していきます。
一般社団法人中部経済連合会
会 長 水野 明久