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第10回定時総会 水野会長挨拶

本年の総会は、会場にお越しいただく人数を制限させていただき、多くの会員の皆様にリモートでの参加をお願いしました。ご協力に、心から感謝申し上げます。

さて、今年度に入っても新型コロナウイルスは依然として猛威をふるっておりますが、各地で新型コロナウイルスワクチンの接種が急ピッチで進められ、コロナ収束に向けた大きな前進と、期待が寄せられます。これまで、コロナ対応に携わっている医療従事者の皆さまや、行政機関はじめ最前線でご尽力されている皆さまには、本当に頭が下がります。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。経済界としましても、テレワークやオンライン会議の一層の推進など、引き続き感染拡大の防止に取り組んでいきたいと考えております。また、ワクチンの職域接種につきまして、各企業の状況に応じた検討を是非進めて頂きたいと思います。中部経済産業局の総務企画部総務課に職域接種の相談室が設けられておりますので、ご相談をお願いいたします。

さて、新型コロナにより、我が国の経済も過去に例をみないスピードで急速に悪化をし、2020年度の実質GDPは、前年度比で▲4.6%と下げ幅はリーマンショックより大きく、戦後最悪の落ち込みとなりました。新型コロナによる影響は中部圏においても甚大であります。自動車、工作機械など回復に向かう業種がある一方、観光業、飲食業や産業クラスターを形成している航空機産業では、極めて厳しい状況が続いています。政府および自治体には、引き続き、新型コロナの収束に向けた対策をお願いするとともに、今後とも、企業の事業継続と雇用維持のための各種経済対策を着実に実行いただきたいと存じます。

こうした中、中部経済連合会は昨年度、「新型コロナウイルス感染症に関わる対策要望および協力提案」や「コロナショックからの教訓と経済社会の変革」、「東京一極集中の是正に向けた地域の機能強化と魅力向上に関する提言」など12件の提言・報告書を策定、公表し、関係各所に要望活動を行っております。
今年度は、コロナ禍での経済回復や顕在化した課題克服に向けた取り組みはもとより、ポストコロナに向け、伸ばすべき領域を見定め、問題提起やアクションを展開します。具体的には、「コロナ禍で顕在化した課題であるデジタル化の推進や東京一極集中の是正」、「カーボンニュートラルへの対応」、「ナゴヤイノベーターズガレージの活動を中心にしたイノベーションの活発化」、そして、「リニア中央新幹線開業に向けた地域づくり」や、「セントレア2本目滑走路の早期整備に向けた活動」などであります。

それぞれの活動を展開する際には、中部圏広域において、産学官および各地域間の連携を一層進めることにより、中部圏の魅力を磨き上げ、ひいては中部圏の『地域力』、即ち、「活気にあふれ、人を惹き付ける力」の向上を目指していきたいと考えています。
中部圏の魅力については、ダイバーシティの観点から女性による「中部圏の魅力を発掘、発信する場」を設ける検討をしたいと考えています。併せて、各委員会をはじめとする中経連の活動に、より多くの女性の皆さまが参加しやすい運営も考えたいと思います。

今年度もグローバルとローカル双方の視点で、「産学官の力を結集し、突破する中経連」として中部圏全体の地域力を高める取組みを展開してまいります。会員の皆様からの多大なるお力添えをいただけますよう、お願い申し上げます。

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