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会長コメント

2019.01.01

豊田会長 年頭所感

明けましておめでとうございます。年頭にあたり、私の考えるところをお話しします。
米国・中国・ロシアの覇権主義が世界を揺さぶり、政治・経済の地殻変動が起きています。経験則からは先行きを予想できない、何が起こるかわからない時代に突入しており、私たちは過去の常識にとらわれず頭の中を切り替えて、新しい年に臨まねばなりません。
AI・IoTなどデジタル技術や新素材は、市場の変革を起こし、農業の製造業化や製造業のサービス業化など産業の垣根を打ち崩しています。破壊的な技術やビジネスモデルが世界市場を席巻する中、従来のやり方に固執するならば、既存産業は飲み込まれるでしょう。
引き続き成長力を維持するため、私たちはこれまでの成功にとらわれることなく、自ら進むべき道を考え行動を起こすことが必要です。産学官が危機感を共有して、一丸となりこの難局を乗り越え、共に新時代を切り拓きたいと思います。
中経連は足腰の強い将来ビジョンを示し、具体的行動とともに明確なメッセージを発信します。昨年「将来ビジョン」「イノベーション」「人材育成」を重点テーマに掲げて具体策の実行と改善を重ねるとともに、各地域の声を聞き、観光や伝統産業などを軸に地域産業活性化のあり方を議論してきました。今年はこれらのテーマに継続して取り組み、実現への道筋を確かなものにする一年とします。

<中部圏の将来ビジョン策定>
中部圏が目指すべきは、新しい価値を産み出し、圧倒的なスピードと生産性を達成する「新世代の成長産業の創出」です。この将来像の実現の鍵は、いかにヒト・モノ・カネ・情報を世界から惹きつけ対流・交流を引き起こすかです。リニア中央新幹線の開業は大きなチャンスであり、交通ネットワークの整備・改善も重要です。知の集積、多文化共生、環境共生、防災力など中部圏の競争力を飛躍的に高めチャンスを生かす新ビジョンを打ち出したいと思います。

<イノベーションの促進>
異質で多様なものの交流からイノベーションは産まれます。産学官連携のもとイノベーションの支援拠点を開設し、多様なものが出会い、混ざる場づくりを仕掛けます。ものづくり、ソフトウェア、デザイン、アートなどさまざまな分野から人々が集い、新しい価値が産まれる「場」を目指します。

<将来を担う人材の育成>
いつの頃からか当地域は保守的、安定志向と言われますが、先人たちは、この地で数々の新たな価値づくりに挑んできました。起業家的な精神や論理的な思考を多感な時期から養うプログラムや、学生・社会人向けに起業する力、新規事業開発の推進力を育むプログラムを検討します。

日本を動かし、世界をリードする中部圏を目指し、「自ら声をあげ動く」との強い意志をもって、この一年の活動に取り組んでまいります。引き続き皆様のご支援・ご協力をお願い申しあげますとともに、今年が皆様にとって素晴らしい年となるよう祈念いたします。

以上

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